プリプレイ。セッション前の最終調整で以下のことが決まった。 ・椿八郎と結橋雪歩が同級生である。 ・結橋雪歩がメイド喫茶でバイトしている ・メイド喫茶の名前はフォックステイル。外に声の聞こえない結界の張ってある密談用の席がある。 ・その店長は妖狐で小林葉子という。店ではハウスキーパー(キーパー)と呼ばれている。 ・草野三四郎の庇護者を兼ねる * * * * * * * * * GM:それでは今回予告。「紫鏡」「イルカ島」この言葉を20歳まで覚えていると死ぬ、あるいは不幸が訪れるという都市伝説です。 誰もがただの噂と思っていた。だが、その言葉をエゴとする魔物がいた。その名は「虹色の死」奴は確実に死んだはずだった。しかし、奴は無傷で姿を現した。「僕は何度でも君の前に現れる。僕を殺せる者はいない。誰か、誰か僕を……」 ビーストバインドトリニティ「永劫なる刹那」 心焦がすは魔の渇望(エゴ)。心つなぐは人の絆。 今回予告とは、セッションの大筋を予めPLに伝え、シナリオ進行の助けとするものである。ストーリーの印象を仄めかす程度のものから、〇〇という魔物が××という少女を狙っている!とまでぶっちゃけてしまうものまでGMのさじ加減により様々。 * * * * * * * * * GM:まずは草野三四郎くん。 三四郎:はいはーい。 GM:あなたの庇護者である小林さんに呼ばれる。 三四郎:「なーにー?葉子さーん」てっとてっとてっとてっと 小林:「ちょっと荒事頼みたいんだよね」 三四郎:「荒事?」 小林:「大丈夫大丈夫。ちゃんとサポートはつけるから」 三四郎:荒事と聞いただけでヘタれる超ショタっ子ですから。 小林:「あんたはこの町に来たばかりなだから知らないだろうけれど」と、紫鏡関係の話をひとくさりして。「その紫鏡って奴が池袋に出たらしいんだ」 GM:そこで、君の回想。君が親の反対を押し切って隠れ里を出て、池袋にたどり着くまでの道中の話。日が暮れた頃、君は狐姿で、とある学校にいる。夜になれば人はいなくなるし、身を隠す木立もあるし。 三四郎:野宿するにはもってこい。 GM:それで、学校近くの木立を寝床に定め、「池袋はまだかなー、どんなところかなー」などと考えながら微睡んでいたとき。君の体を激痛が貫く。 三四郎:「あいたー」 GM:見てみると、矢。 三四郎:やだなー。 GM:ざっざっと一人の男が近づいてくる。 三四郎:「ここ、ころされるー」 不審者:「兎だの鶏はもう飽きたんだ。狐かぁ?いい声で鳴いてくれるんだろうなあ」 三四郎:人間変身するのも忘れてガタガタ震えます。「アワワワ、アワワワ」 GM:次の瞬間、絶叫が響く。 三四郎:私の? GM:いや、その男の。肩から先を切り落とされている。どさっとボウガンごと地面に落ちます。で、後ろにはなにやら蟠る黒い影。手には大きな鎌。 三四郎:「狩人が一人、二人?ふぁぁ。もうだめだー」 GM:男はアンノウンマンでしたので半狂乱になります。 不審者:「助けて、助けて、殺さないでーーー」 黒い影:「僕の名は虹色の死。君を殺す者の名だ。……覚えたね?じゃあ、さようなら」 GM:ザシュッと袈裟懸けに。 三四郎:覚えさせてから殺すんだ。 GM:そう。 三四郎:それじゃ伝説に残らない……ああ、俺が証言者になるのか GM:それはどうだろう。さて、その黒い闇は君の方を見た、ような気がした。なにぶん顔が見えないので。 三四郎:なにをどうしていいのかわからないので、奥の方へ、奥の方へと後ずさります。 影:「待って。矢を抜いてあげる」 三四郎:えー。真っ黒いのに、ひょっとしていい人か。 GM:ちなみに、少年の声です。 雪歩:例えるならば石@彰。 一同:うわっ。 三四郎:どうしようもなく敵対して殺しあうしかなくなる人の声だ。 影:「大丈夫。急所は外れている」 三四郎:うん、まあ、そのようですね。 影:「おや、君は僕の言葉がわかる?」 三四郎:今更ながら普通の狐のふりをする。 影:「大丈夫。なにもしないから」 八郎:(失笑) 三四郎:目撃者は殺される系の流れかと思っていたので大層意外そうな顔をする。 影:「ごめん。ここまでしか手当できないけど、魔物ならなんとかなるよね。……じゃ、僕はこれで」 三四郎:身を翻していくわけですな。 影:「僕の名は虹色の死。次ぎ会うことがあるかは分からないけれど。 GM:そのまま闇に溶けて消えていく。 三四郎:「待って」 GM:振り向く。 三四郎:「助けてくれたことにはお礼を言います。だけど、その人はなんであなたに殺されなければならなかったんですか?」 影→虹色の死:「それはね、彼が死神に見初められたからだよ」 三四郎:「じゃあ、あなたは死に……」のあたりで消えてください。 虹色の死:「僕は正義の味方なんかじゃないから」 三四郎:正義の味方ではなく、悪の敵だったわけですね。 GM:いや。たんに獲物だっただけ。で。近づいてみたら狐の魔物が。でも、ま、いいか。もう一人やってるし。 三四郎:スッキリ。 八郎:賢者タイム(笑) GM:以上で回想終了。 三四郎:アホ毛と尻尾をゆらゆら揺らしているところに戻る。 葉子:「なにやってるんだい」 三四郎:「あ、いえ。虹色の死と聞いて思い出すことがあったのです」 葉子:「あんた、聞いたことあるの?」 三四郎:「ええ。まあ、ちょっと」隠すようなことでもないので、かくしか道中こんなことが。 葉子:「完全に無差別じゃないってわけか」 三四郎:「ああ、こないだ学園ドラマで見た、不良が雨の帰り道にわんこを拾うと良い奴に見えるっていう」 葉子:「そんな奴だったらいいんだけどねえ。実際に犠牲者もでてるし。実はね、うちの従業員も……」 三四郎:「従業員も斬り殺されてるんですか?」 葉子:「そのあたりは助っ人が来てからするよ」 GM:では、スピリチュアルアンカー。君のエゴは「恩を返したい」だったね。 三四郎:そうなんですよー。(笑) GM:「虹色の死に恩を返したい」 三四郎:一番やっかいそうなの来た〜。(笑)「見逃してくれないか」とか言われたら、キッツー。 GM:シナリオ絆は虹色の死(恩人)で。 三四郎:ですよねー。 GM:では、ここまで。 * * * * * * * * * GM:椿さんと結橋さん、二人一緒です。 雪歩:はい。 GM:場所はフォックステイル。勤務中に小林さんにちょっと来てくれと呼ばれる。行った先は密談エリア。席を見ると椿さんがいる。 椿:「あ、どもども」 GM:この二人がそろうということは仕事の話でしょうね。ちなみに今、夜のバータイムへの交代時間で比較的暇ということで。 雪歩:「おかえりなさいませご主人様。……というご用向きではなさそうですね」 葉子:「まあね」さきほどの紫鏡の話をして「そいつに便乗した死神が出た。そいつの手口だけど、まず犠牲者の前に姿を現す。「虹色の死の名を覚えておけ」と言って一度消える。そして、改めて現れて、やる。昔の怪盗みたいだね」 三四郎:普通に迷惑な予告殺人者だなあ。 葉子:「警察に言っても、「黒い変な奴」じゃあねえ。それがうちの従業員のところにもでちまったんだ」 GM:君の先輩ウェイトレスですね。 雪歩:メイドさんだ。 GM:失礼。先輩メイドさんですね。霧島理子さん。 葉子:「ただの変質者だと思って私に相談してきたんだけどね。話を聞く限り彼女がターゲットだ。というわけで、二人、それに三四郎の奴もつけるから、守ってやってくれないかな」 雪歩:「わかりました。霧島さんはお守りします。……この命に代えても」 葉子:「そうなるかもね。手練れの死神が相手とあっちゃあ……」 雪歩:「……もう、私死んでるんですけどね」 三四郎:ああ、そういう落ちか。 GM:椿さんの方もよろしいでしょうか。エゴが「理不尽に絆を断つものを潰す」ですので。 八郎:了解です。 GM:では、スピリチュアルアンカー。まず椿さんが「虹色の死を止める」 八郎:はい。 GM:次結橋さん。「霧島理子を守る」 雪歩:了解。 GM:シナリオ絆が結橋さんは「霧島理子(庇護)」椿さんが「虹色の死(仇敵)ですかね。 三四郎:@田彰声で、「同じ死神なのにどうして邪魔をするんだい?」とか言われたらどうします? 八郎:お前が石田@声だからだーーー。 三四郎:ダメな動機だ。 * * * * * * * * * GM:では、結橋さんと椿さんが話を聞いた日の夜。お二人登場してください。 八郎&雪歩:はい。(登場時の人間性減少ロール) GM:三四郎くんも隙を見て登場してください。ちなみに、狐姿で飯を食わせるサービスもある。ついでにもふれる。 三四郎:あー、でも住居を提供してもらっている以上仕方がない。 GM:では、魔物姿での登場でよろしいか。 女性客:「ゴンちゃーん、こっちこっちー」 三四郎→ゴン:呼ばれるままそっちに。 女性客:「きゃー」ふさふさふさ。 ゴン:これが魔物の姿とはついぞ思うまい。 GM:妖魔夜行で言うなら「外見:かわいい」か。 ゴン:BBTにもそんな感じのアーツはあるんですが、初期段階では取れませんでした。 八郎:「魔性の美」とか? 雪歩:いや、「キュートビースト」 ゴン:そのうち取る予定。 GM:さて、では、霧島さんが出勤してきます。女子大生ですね。この人。キーパーから護衛の話を聞きまして、「よろしくね」と言ってきます。 雪歩:「この度は災難でしたね」 GM:ご愁傷様みたいな言い方してるー。 ゴン:現状ではちょっと変質者に変なこと言われたぐらいで、実害らしい実害はないんですけどね。 雪歩:怖い思いしただけで、十分な実害でしょう。 ゴン:それもそうっすね。 GM:霧島さんの話ですと、店からの帰路、人通りのない路地で黒い何かが現れて、指を指して曰く「僕の名は虹色の死。それが君を殺す者の名だ。……この名を覚えていたらまた会おう」と言って消えていったそうで。 八郎:と石田@声で。 雪歩:「イシダ・@キラ……。カミ@・アキラとは違うのですか?」 ゴン:神谷@だとキン肉マ@っぽくなってしまう。 GM:アタタタと百回殴る方では? 雪歩:「勇@ライディーンのひび@洸とか……なんでもないですぅ」 八郎:「感覚的にはあの頃の声よりすこし高い感じ」 ゴン:みんな大丈夫か、キャラ年齢。 八郎:友達に教えてもらったですよ。 雪歩:元が昭和のアイドルなので。 理子:「雪歩ちゃんってちょくちょく面白いこと言うわね」 雪歩:「ニ@動で知ったんですー」 ゴン:苦しい言い訳。 八郎:「こっちは、今の時代に昭和の必殺にはまってしまった友達に聞いたんだ」 雪歩:「必殺といえば、必殺に和田アキ子が出ていたといっても、誰も信じてくれないんですよね……」 八郎:「いや、あれはあれだけ映像にまとめると受けますよ」 GM:さて、彼女としては、現状ちょっとびっくりしている。笑われても仕方のない話を真剣に聞いてくれて、しかも護衛までつけてくれるという。 理子:「だからここ、やめらんないのかもねー」 雪歩:「なんだかんだで小林さんは面倒見がいいですから」 理子:「愛想がないのが玉に瑕だけどねー」 雪歩:「私にも、人様の役に立てるようにと特訓を授けてくれました。……「レオコース」「V3コース」「柔道一直線コース」どれがいい?と……(遠い目)」 GM:それでは10時頃。霧島さんのシフト明け。 理子:「それじゃ、キーパー。お先に失礼します」 八郎:「自分たちもここで失礼します」 GM:三四郎も折よくもふもふ攻撃から解放されます。 ゴン:あー、やっと終わったー。バックヤードに戻って、さんざんもふられて毛羽立った尻尾をブラッシングしてからお仕事にお付き合いしましょう。 GM:では、ゴンくんは霧島さんがだっこしていきましょう。 ゴン:ブラッシングしたばかりなのにー。しかたない。湯たんぽ代わりに抱かれて差し上げよう。 GM:では、道すがらの会話です。 理子:「ある言葉を覚えていると不幸になるっていう都市伝説があるけど。あたし、今度の土曜が二十歳の誕生日なのよね」 ゴン:今回の件がなければおめでとうってところなんでしょうけど。ちなみに彼女はノウンマン? GM:いや。アンノウンマン。 ゴン:では、なるべく狐のふりをしていないと。 GM:さて、では、ひさしぶりに戦闘をしてみましょう。気が付くとアレナの中です。そして、目の前には黒い影。手にはお約束のごとく大きな鎌。霧島さんはひっとゴンを取り落とす。 雪歩:いや、アレナの中じゃ。 ゴン:アンノウンマンなら、棒立ちになって意識を失うはず。 アレナとは、人払いをする特殊フィールド。特撮でお馴染みの「アレな展開」とラテン語で闘技場を意味するアレナをかけている。 GM:では、カチンカチンで。それでは戦闘に入りまーす。 三四郎:あ、PC間絆とってなかった。 GM:あー、そうだった。今取っちゃってください。 ゴンが八郎に興味、八郎が雪歩への興味、雪歩がゴンへの庇護を取得した。 * * * * * * * * * GM:では、こちらの行動値13でございます。 ゴン:はやっ。こっちより早い。では、そちらの行動ですね。 雪歩:その前にセットアップ。 セットアップ→イニシアチブ→メインプロセス→イニシアチブ→メインプロセス→クリンナッププロセスという流れで行動する。 GM:セットアップやることある人は? 八郎:あります。 雪歩:あります。では、お先どうぞ。 八郎:では、ストライクフォームを使って魔獣化しますです。 ゴン:純血死神だけに、黒いフードに大鎌のスタンダードなスタイル? 八郎:制服のままで刀にしとこうかな。なんか知らんけど。 雪歩:ではよろし?こちらは「攻撃誘導」からの「ガーディアンフォーム」で魔獣化。 〜フォームは、セットアップやイニシアチブプロセスなど特殊なタイミングで魔獣化するアーツ。 攻撃誘導はいわゆる「挑発」。相手に「翻弄」というバッドステータスを与え、攻撃対象以外を攻撃すると達成値に-3、翻弄の対象以外からのリアクションにー3のペナルティがつく。 GM:13の行動参ります。 ゴン:では、13のイニシアティブフェイズで魔獣化。以上。 GM:では、ムーブで接近。マイナーでターゲッティング。命中の判定に+2されます。メジャーで刈り取る鎌。対象は範囲になります。 メインプロセスでは、マイナーアクションと、メジャーアクションの二つの動作が行える。マイナーアクションは自己強化などのアーツとアイテム使用、メジャーで攻撃や攻撃アーツの使用が行える。 雪歩→ユキ:ここはきらめきの壁を使って攻撃を私に集めます。 GM:(コロコロ)ターゲティングがかかってるから、16。 ユキ:ガードします。 敵の攻撃に際し、ガード(防御)かドッジ(回避)か選択できる。ガードを選択すれば100%攻撃は命中するが、武器のガード値が有効になる。ドッジを選べば回避判定となり、成功すればダメージ0だが、失敗すればガード値がつかない。 GM:21点ダメージ。 ユキ:……8点通りました。 ゴン:では、こちらの番。マイナー妖狐の尾、メジャー祝福。狐が舞い上がったかと思うと太陽のごとく輝いて、お二人に太陽神の加護が。 ユキ:う、ぐぐぐぐ。 GM:考えてみたら二人とも太陽には弱そうだ。 ゴン:そうですね! 八郎:まあ、大丈夫大丈夫。 ゴン:それぞれ攻撃値とアーマー値に14点追加。しかし、私には恩恵がないという。 GM:では、次椿さん。 八郎:マイナーでヴォイドオーラ。メジャーでビーストブレイク。命中値は(コロコロ)15です。 GM:ガードします。 八郎:ダメージロール前に魔獣の殺意を載せて47点。無属性でアーマー無視。 GM:もう瀕死。撫でたら落ちるレベルです。 ユキ:こちらは攻撃アーツがないので、フォースフィールドで殴ります。…11。 GM:ここは敢えてガードします。 ユキ:25点「感情」 特殊なアーツを除き、攻撃にはベースになった能力値の属性がつき、対応するアーマー値でダメージを減殺することができる。 GM:落ちました。……落ちたというか、砂の山をズサッと蹴ったような手ごたえのなさです。 ゴン:微妙な手ごたえだ。 GM:もやの中に雲散霧消。 ゴン:すっきり倒した感がないなあ。 GM:こいつが消えたことでアレナも消滅します。 ユキ→雪歩:ああ、すぐに人間化しないと。 ゴン→三四郎:しゅるしゅると。 GM:では、彼女は失神ということで。失禁じゃないですよ。 三四郎:もちろん。 雪歩:誰もそんなことは聞いてない。 三四郎:彼女を家まで送っていかないと。 GM:家というか、駅だね。とりあえずキーパーとしては池袋が一番やばそうだからということで。 三四郎:彼女は椿さんが背負ってる感じ? GM:彼女も目を覚まします。 理子:「……な、なにあれ」 八郎:「気が付きましたか。黒い靄が現れて、急に消えちゃったんで。霧島さんいきなりふらっと気絶するからびっくりしましたよ」 GM:背負ってるんでわかるんですが、ガタガタ震えてますね。 八郎:「もう見えなくなってるから大丈夫ですよ」 理子:「もう、立てる、と、思う」 GM:なんとか落ち着いたようで、駅まで到着しました。 理子:「ありがとう。それじゃ」 雪歩:「お気をつけてー」 GM:では、皆さんは店に帰りましてキーパーに報告。 三四郎:なんかでました。以上。 雪歩:「出ました……さっそく」 八郎:「名乗りもせずに現れて、一撫でしたら消えてくれました」 雪歩:「逃げられた風ではなかったのですが……。手ごたえがまるでありませんでした」 小林:「ありがとう。今日のところは彼女を守れたかな。じゃあ、ご飯食べてって」 雪歩:賄い。 八郎:ご相伴に与らせていただきます。 GM:ということでこの夜はここまでです。 先の戦闘で変異第一段階に入った雪歩。ゴンへの絆が虹色の死の秘密を暴くというエゴに変換された。同時に緑色の肌が露出してきたので包帯を巻いて隠すことになる。 * * * * * * * * * GM:では、その翌日ですが。シーンプレイヤーは結橋さん。 雪歩:(登場時の人間性減少判定)走ったなあ。包帯ぐるぐるで綾波モードだ。 GM:店に出していいものかなという小林さんが目の前。場所はフォックステイル。 小林:「昨日やってくれたとは聞いたんだけどねえ。死体が出たんだって。でかい刃物でばっさりと。死霊課と付き合いがあってね、そっちから回ってきた。 死霊課とは、魔物犯罪に対応する警察組織である。魔物も多く在籍している。 三四郎:まだマスコミには流れていない情報? GM:普通の変死ということで死霊課は抑えているつもり。さすがに袈裟懸けずんばらりはヤバイと。 小林:「ちょっと言いにくいんだけど、霧島から電話があってね。また出たって」 雪歩:「おうちにまで?!」 小林:「その時ははっきり言ったって。「僕は虹色の死。覚えていたね。なら、君だ」だってさ」 雪歩:「おかしいですね。先の邂逅ではなぜ問いかけをしなかったのでしょう」 小林:「その前にかかられたからじゃない?」 GM:すみません。実は……ミスです。ごめんなさい。本当は言うつもりだったのすっかり忘れてた。 雪歩:よし。マスターのミスだから、なにか補填してもらおう。 GM:ええええ。 雪歩:byアメリカンプレイヤー。 GM:それでは、調査フェイズに入ります。 三四郎:霧島さん以外にも犠牲者が出たそうで。 GM:……あ。……うわー、グダグダだーーーー。 雪歩:大丈夫?休憩取って立て直す? GM:いえ。このままいきます。どのみに調査フェイズには入る予定だったんだ。 三四郎、八郎も登場し、調査に入る。 マスターから提示された調査項目と分担は以下の通り。 ・虹色の死とはどんなものなのか:三四郎 ・死んで蘇るとうケースがあるのかないのか:雪歩 ・虹色の死の最近の目撃情報その他:八郎 三四郎:では、私から。狐の穴を使って狐のコネクションを使って、虹色の死とはなにものかを聞いてまわります。(コロコロ)20。 GM:ようは死神で、虚無の尖兵として多くの命を刈り取っていたのですがどうも、殺すということに飽き始めているらしい。 三四郎:はあ。 GM:だが、殺し続けてきたことによりエゴが肥大化している。劇場型、わざと姿を現して予告するのは、自分を止めて欲しいという現れではないか。オープニングで魔物と知りつつも君を殺さなかったのは、将来君が止めてくれると期待してのことだったのかもしれない。殺すと決めたら殺さずにはいられないから。飽きている。けれど、やめられない。 三四郎:アンビバレンツな状態にある名物死神と。プレイヤー発言ですが、サイコパスの考えることはよくわからん。 雪歩:しかし、死神で加護属性メインとなると、こっちのアーツが軒並み使えない。 GM:すいません(笑) 八郎:ファミリアを使って(コロコロ)17です。 GM:これも高いなー。目撃情報けっこうありますね。死神としてこんなに出てていいんかいっていうぐらい。で、対象は守るコネのある人を選んでいるんじゃないかという感じ。 三四郎:孤立してる人じゃなくて、相談できる友達がいそうな人を狙っていると。 GM:そんな感じ。これも止めて欲しいという現れかも。しかも、予告してから間を置いてる。 雪歩:準備期間を与えてくれていると。 GM:彼自身の美意識なのか、名乗ること、獲物は君だと予告することは変わりないですね。で、いくつか撃退報告もあるんですが……」 雪歩:その度にサラサラと。 GM:そう。そして捨てセリフのように「君が覚えている限り、僕は何度でも現れる」 三四郎:迷惑だ! 雪歩:と石田@声で囁かれる。 八郎:うわー。 三四郎:むかつく! GM:なんでそこで小宇宙(コスモ)を燃やすんだー。では、次結橋さん。 雪歩:(ころころ)14で、財産点で2点下駄履かせて16点とします。 GM:ぶっちゃけて言います。エネミーアーツ「奈落の命」 雪歩:あー。 GM:条件を満たすことであなたは真の死となることがない。条件は……絆です。つまり、対象に対し、自分に対する恐怖という絆を作ります。この絆がある限り、彼は奈落の命を得るわけです。 雪歩:愛を使って絆を書き換えれば……。 GM:そういうことです。 雪歩:「これで、虹色の死の秘密に一歩近づきました」 「虹色の死の秘密を暴く」というエゴに沿った演技をしたことで、「罪」を得る。 GM:このほかになにか追加で調べたいことがある人は?……いなければシーンを切ります。 雪歩:……っと危ない。虹色の死への絆を取りそうになった。 GM:いいですよ。時間戻しましょうか。 雪歩:いやいや。それで絆持ってると虹色の死が復活しちゃうんでしょ。 GM:ああ、そうでした。 変異第一段階に入った八郎がさっそく虹色の死(仇敵)をエゴ:絆を強制する存在を潰すに書き換える。 * * * * * * * * * GM:それではフォックステイルに全員集合ですかね。集めた情報をすり合わせるために。 小林:「そういうことか……。最初は虚無の言うがまま、本能の赴くままに殺していたんだろうけれど、そのうち人との接点、絆みたいなものができちゃったんじゃないかな」 八郎:「でも、死神としてのエゴからは逃れられなかった」 三四郎:「そこで、自分が失敗する要素をてんこ盛りにした自己矛盾する存在になってしまったと」 小林:「殺した数が多い分、エゴも肥大化し、力も強大になっていったんだろうねえ。まあ、出るといったからには、次は霧島の前だろうね。……やってくれる?」 雪歩:「もちろんです。大事な先輩メイドさんですから」……さて、PC間絆を結ぶために椿さんに。「あなたはどうなんですか?あなたも殺すのに飽きたからこちら側に来たのですか?」 八郎:「俺の場合は飽きたっていうよりも。俺は逆の立場で理不尽に絆やらなにやら一切合切断たれた方だから。だからこそ人の絆を無理やり断とうとするやつが許せない」 雪歩:「そうですか。あなたも、無理やり魔物に……」ということで、絆:椿(同情)を取得します。 三四郎:まじめなトーンに乗っかって「死神でありながら自分を止めてもらいたい、あわよくば自分を消してもらいたいっていうのは奇態な方ですね。お二人にはまだ話してませんでしたが、僕はここに来る途中、その虹色の死に命を救われたことがあるのです」 八郎:なんと 三四郎:「その人に恩を返すとしたら、その人の望み通りに人を殺すことになるんでしょうか。それとも、真の望みである止めてあげた方がいいのでしょうか」 雪歩:「それは、彼をしかるべきところに送ってあげるのが一番のご供養、もとい恩返しだと思いますよ。……死にたいのに死ねないのは本当につらいことですから」 一同:(笑) 三四郎:本人のトラウマがっ。 八郎:「にしてもなあ。自分が死にたいからって予告やらなにやら回りくどいことまでして殺しをするっていうのは死神のエゴかねえ。 三四郎:「業が深いですねえ。椿さんのように人に紛れて生きるにはエゴが肥大化しすぎてて止めようがないとか」 雪歩:「人に寄り添って生きるには、その手が血に汚れすぎているのでしょう。さりとて、自分で自分を処することもできない。……だから、あえていいましょう。救いの手を魔物の方に伸ばしているのではないでしょうか」 三四郎:めんどくせーやつだなーーーーーー! 雪歩:それを言っちゃいかーん。 GM:逆に言うけど、面倒臭くない悪役ってどうよ。 三四郎が虹色の死への絆を、虹色の死を消滅させるというエゴに書き換えたところでとりあえず一区切り。 GM:さて、霧島さんの絆を書き換える段だけれど。 三四郎:まだ三人で情報共有を図っていたところなのでなんとも。霧島さんのおうちに伺うことになるんですかね。 GM:それか小林さんに呼んでもらうか。 三四郎:心情的には霧島さんちに行きたいところですけどね。 GM:そうすると、お前さん口きけないじゃん。 三四郎:ああ、三四郎として接触すればいいのか。人間姿でも店に出入りしてたということで。 GM:では、行くという方向で。 * * * * * * * * * GM:霧島さんちにつきました。 三四郎:どんなところに住んでるんでしょうね。 GM:アパート。お国を出て一人暮らしって感じ。で、ピンポン鳴らすと開けてもらえる。小林さんから連絡が言っていたらしい。 三四郎:部屋の隅で布団被って奥歯ガタガタ言わせてるのかと思った。 GM:顔色は悪いけどね。 雪歩:「それで、どこで出たんですか?」 GM:最寄りの駅から家に帰る間。 理子:「なんなの、あいつ。なんであたしなの?」 八郎:「思い出すのもつらいとは思いますが、ほかになにか言っていませんでしたか?」 理子:「彼らを呼べばいい。彼らなら、僕を止められる。だって。……この前さ、でてきただけっていうの、嘘でしょ」 雪歩:アレ以降包帯巻いてるし。 理子:「知ってるんでしょ、あいつのこと」 雪歩:「あれはただの変質者ですよ。かわいそうな、そう、とてもかわいそうな。……あんな奴に負けちゃいけません。あなたにも夢があるんでしょう?こんなところで怯えて、腐らせてしまってはいけません」 三四郎:アイドルらしい励まし方っすね。 理子:「わたし、なにもできないわ。あんな化け物相手に」 雪歩:「大丈夫。あなたは私が守ります。どうか、私たちを信じてください。信じる力が、私たちの力になります」 GM:OKです。結橋さんからのポイントいただきました。 三四郎:「そうだよ。そんな顔してたら霧島さんらしくないよ。大丈夫。僕も、結橋さんも、椿さんもいるんだ。怯えたままの霧島さんじゃいさせないよ」ショタの黄金の笑顔で! 雪歩:ぺかー。 八郎:「人を脅かして楽しむような変質者は大嫌いだし、潰したいから。俺も守るから。安心して。嘘をついたことは謝る。本当のことを言っても怯えさせるだけだと思ったからなんだ」 理子:「優しい嘘ってことね。…で、私にどうしろと?」 三四郎:守られていてくださいとしか言えないかな。とりあえずは。 雪歩:「あいつがまた現れたら、ぜひこう言ってやってください。「あんたなんか知らない」と。そうしたら、私たちが責任をもって彼をしかるべき場所に送りますので」 三四郎:牢屋とも、どこともとれるように言っておくと。 理子:「警察に言っても信じてくれないよ、こんな話。それでも、守ってくれるんだ」 三四郎:「もちろんさ」 八郎:「自分たちも見ちゃったし」 雪歩:「それに、大切な先輩メイドの言うことですから」 理子:「わかった。あんた達を信じてみる」 GM:予告は土曜、今日は金曜としときましょう。 八郎:「決戦は金曜日ってどんな歌でしたっけ?」 雪歩:「ええと、ナンパしたか何かでようやくデートにこぎ着けたのはいけれど、女の子が飽きて帰りたがってるのを必死に引き留める歌でしたっけ?」 八郎:「へー、そんな歌でしたっけ」 GM:では、虹色の死と対峙したところでどなたか愛を使ってください。 * * * * * * * * * 三四郎:気が進まねえ戦いになりそうだなあ。 GM:それでは霧島さんちからかな。皆さん最後のショバ代(登場時の人間性減少)を。 理子:「やっぱり出るったら夜よね」 三四郎:霧島さんの気を紛らわせるためになぜかUNO。 八郎:これで真昼間から現れたらそれはそれですごいけど。 三四郎:真昼間から現れる可能性もあるかと。アレナというものもありますし。 GM:まあ、時間を夜まで飛ばしますか。 雪歩:キングクリムゾ@! GM:夜です。 理子:「これで外に出れば来るんだろうけれど」 雪歩:「では、コンビニにでも行く体で」 三四郎:リミットは今日の24:00ですか。 GM:外に出ます、歩き回ります、まわりに人がいなくなりました。 三四郎:来るっ。 GM:目の前にもやが集まって、人の形になり、でかい鎌を持ち、一言「来たよ」 雪歩:「さあ、打ち合わせ通りに」 理子:「あんたなんか知らないんだから!!」 GM:誰か、愛を! 雪歩:「お見事です。あとは私たちにお任せを」 GM:では、絆:虹色の死(恐怖)が、結橋雪歩(信頼)に変わりました。 雪歩:これは責任重大だ。 三四郎:ここは決定的なアドバイスをした結橋さんにとってもらわないと。 GM:さて、では皆さんから何か。 三四郎:子狐に変身して「覚えていますか?あの時の子狐です」 虹色の死:「ああ、あの時の狐くんかあ」 三四郎:「あの時は、あなたがなんであんなことをするかわからなかった。調べていくうちにあなたが深い悩みをお持ちの方だと伺いました」 虹色の死:「ああ、そうだよ。僕は、ただ、殺していた。でもね。殺して殺して殺し尽くしたら僕は殺す者がいなくなってしまう。そう考えたら、なんのために存在しているのか分からなくなってしまったんだ。それで怖くなったんだ。でも、僕は殺すことしかできなかったんだ」 三四郎:「あなたは本当に殺したかったんですか?あなたは本当はとてもやさしい人なんじゃないんですか」一縷の望みを託すような目で。 GM:それには首を振る。ついでだから顔を出しちゃいましょう。人間の少年ですね。 虹色の死:「僕は死神だ。殺すことしかできない。でも、殺したくない。もう、どうすればいいかわからないんだ」 三四郎:「どちらもあなたの望みだというのなら、叶えられるのは一つだけ。あなたを消滅する手助けをする。それが僕の恩返しです」 虹色の死:「さて、君たちとこうして話すのは初めてだね」 雪歩:「ええ。そうなりますね。かわいそうなお方」 虹色の死:「かわいそう?そうなのかな。よくわからないや」 雪歩:「そうでしょう。己の拠り所も持たず、道具にも徹しきれないかわいそうなお方。今宵この場が私のステージ。あなたへの葬送曲をお送りしましょう」 三四郎:アイドルっぽい。 虹色の死:「じゃあ、楽しもう。……はじめてこの鎌を振るうのが楽しいと思えるよ」 GM:椿さんからはなにかありませんか?なければざっくり行きますが。 八郎:それじゃあ、ざっくりいきますか。 GM:いや、こちらから振りましょう。 虹色の死:「君は僕と同じだね。殺すことしか知らないもの」 八郎:「殺すことしか知らないんじゃない。殺すこと以外の記憶を消された元人間でな」 虹色の死:「僕は正しく死神だ。虚無から生まれ、虚無から与えられたエゴの赴くまま殺す。それが僕たちだ」 八郎:「でも、自分から死にたいなんて死神としては不自然だ」 虹色の死「死とは理に叶い、そして理不尽なものだ。……だからこと人は死を恐れる。……そうか、だから、僕はもう死神であって死神ではないのかもしれない。僕が帰るべきは母なる虚無か。さあ君たち。僕と戦って……僕を殺しておくれ!」 GM:さあ、戦いが始まりだ。 雪歩:「ゴンさん。お願いがあります」 三四郎:「なんでしょう」 雪歩:「この戦いが終わったら、尻尾をもふらせていただけませんか」 三四郎:戦いが終わったら、もふる手も足もなくなっちゃうかとー。 * * * * * * * * * GM:それではセットアップでやることある人ー。 初戦と同じく八郎がストライクフォームで魔獣化。雪歩が攻撃誘導+ディフェンダーフォームで魔獣化。 GM:こちらの行動値は10。 ユキ:下がった。 GM:みなさんが色々断ち切ってくれたので。 三四郎:パワーソースを切ってたんだ。 GM:では、イニシアティブプロセスで世界律:神速使用。 ユキ:あ、同値の場合はPL優先。 三四郎:では、サポートフォームで魔獣化するまで。 GM:では、こちらの行動。止めますか? ユキ:通しで。 GM:世界律:崩壊で攻撃を範囲化。 ユキ:きらめきの壁でタゲを私に集めます。 GM:(コロコロ)命中値は15。ここで世界律:超越を使います。 八郎:どうする?万物の打倒者。 ユキ:いえ。ガードで凌ぎます。 GM:では、世界律:絶望を使います。加護属性の55点。 ユキ:痛いなあ。また立ってるけど。 ゴン:次は私。妖狐の尻尾に祝福。攻撃と防御に+14。 GM:では、こっちの行動マイナーで範囲攻撃宣言。ぶん回します。(コロコロ)18。 ユキ:簒奪者。達成値-3。 八郎:罪使って回避。 ゴン:こちらは後光を使って加護で回避。 ユキ:こちらも罪使って回避。 八郎:次俺の番か。マイナーヴォイドオーラでメジャービーストブレイク。 ユキ:あれ。マイナー二つ使うのありませんでしたっけ。 八郎:あるけど葬刃解放は20アーツだから。 ユキ:なるほど。 八郎:(コロコロ)16。 GM:これは回避は無理だな。受けます。 八郎:魔獣の殺意を載せて……40点。 GM:これはかなり痛い。 ユキ:次私。力の源を使って殴る。……15点回復。 ゴン:バンパイア系の死人ということは輸血パックでも飲むんでしょうか。 ユキ:そこは乙女の秘密で。(コロコロ)13。 GM:ガードします。 ユキ:では(コロコロ)感情26。 GM:かなりきましたね。では、次のラウンド。セットアップはないですね。イニシアチブプロセスで最後の神速使用。 ゴン:まだ持ってたー。 ユキ:それはエゴを阻む者で止める。 ゴン:順番まわってきましたか。狐の薬壺ー。医療キットで回復。16点治ります。 ユキ:ありがとうございます。46点まで回復。 GM:では、こちらの攻撃。マイナーで範囲攻撃。ロール直前に貫通撃。(コロコロ)15。 ゴン:これで邪魔が入れば無理せず避けられるんじゃないですか? 八郎:いや。それでもつらい。万物の打倒者を使わせてもらう。 GM:達成値0になります。 ゴン:ファンブルでなければ回避。 さすがにそうそうファンブルは起きず、全員回避。 GM:次、椿さんの番です。 八郎:マイナー永劫の使徒、からのヴォイドオーラと葬刃解放。 ユキ:愛罪でダメージ増強しますので、ヴォイドオーラ外していいかと。わざと人間性削りたいならそれでもいいですが。 八郎:それなら永劫の使徒もヴォイドオーラも外して葬刃解放のみで。メジャーでビーストブレイク。(コロコロ)クリティカルで38。 GM:回避を試みたけどでるわけがない。 ユキ:ダメージロールに愛罪。 ゴン:同じくダメージロールに愛罪乗せ。 八郎:魔獣の殺意を載せて……51点。 ユキ:19。 ゴン:13。 八郎:83点。 GM:落ちたー。思い切り袈裟懸けに斬られた。 虹色の死:「そうか……これが死か。これで終わりか。ありがとう」 GM:また靄になって消えるのですが、さわやかな風になって消えていきました。 ゴン:「こんどこそ彼の望む終わりが得られたのでしょうか」 * * * * * * * * * ゴン:さて、霧島さんも一夜にして世界の裏側を色々知ってしまったわけですが。 理子:「終わった…の?」 八郎:「ああ、終わった」 ゴン:「もう二度と霧島さんの前にあの死神が現れることはないでしょう」って、狐姿のまましゃべってしまった。今更だけど。 理子:「もう、それぐらい今更驚かないわよ」 ユキ:「……これでも……?」グリーンフェイス&血まみれ&部位欠損。 GM:アイエエエエエエエエエエエ。 ゴン:「あ、もうすぐ12時になるね」 理子:「まったくとんだバースデーだったわ。一生忘れられなそう」 ユキ:「ハッピーバースデートゥーユー♪」 八郎:この状態でそれはヤバイ。 GM:それ、トラウマ。 理子:「みんな、ありがとね。……ありがとね、雪歩」と、ハグ。彼女は恐怖を克服したのだ。 ゴン:「ケーキを買って帰ろうです」 ユキ:「いえ。明日あらためて仕切り直しましょう」 GM:では、後日談。フォックステイルで打ち上げですかね。 ゴン→三四郎:霧島さんの誕生会を兼ねて。 GM:小林さんが、今日はあたしの奢りーと宣言します。そして、小林さんに酒が入りました。 一同:(笑) 小林:「だぁーかーらー、フレンチはおなか一杯だってんだ。ビクトリアンこそ至高ーー。飲食店でツインテールなんてあるかバカぁ」 三四郎:それが始まってしまうわけですね。 小林:「なんにしても、ま、生きててなんぼだよ」 ユキ→雪歩:「そうですね。生きているだけでまるもうけですよ。……ま、私は死んでるわけですが」 小林:「あんたは生きてる。私が保証する」 八郎:「生きてるだけでめっけもんですよね。記憶がほとんどなくっても」 三四郎:「なんですかふたりともー」 小林:「無くしたものっていうのは返るようにできている。プラスとマイナスの収支は合うようにできてるんだから」 雪歩:「それにしても……」 三四郎:「それにしても?」 雪歩:「記憶がないのに、社会常識と殺しの技だけは覚えてるって、うらごろしの「おばさん」みたいですね。 小林:「まあ、いろいろあるけれど池袋はいいところだよ」 三四郎:「いいところだっていうのはわかります」 小林:「これからも、よろしくね、みんなーーー」 三四郎:「カンパーイ」 GM:他、なにかある人は? 雪歩:「もふもふー、もふもふー」 三四郎:「おーそーわーれーるー」 八郎:「やった、モテモテじゃん」 三四郎:モテモテですけど。 GM:それじゃ、お疲れさまでしたー。 スピリチュアルアンカーは全員達成。人間性消費がそれほど激しくなかったこともあり、全員無事に奈落落ちを逃れた。 |